VERSION GUIDE 01
「Bohemian Rhapsody」の
通常版、A Cappella Mix、
ライブ版は何が違う?
同じ曲名でも、フルサイズのスタジオ録音、曲の一部を抜き出したミックス、公演日の異なるライブ録音では、そもそも比べているものが違います。
- クイーン
- A Night At The Opera
- リミックス
- ライブ
- Dolby Atmos
- 別演奏
先に、結論
2011 A Cappella Mixはオペラ部分だけの短いミックス、Live AidとWembley 1986は別の日に演奏されたライブ録音です。
「どのバージョンが高音質か」という一本の順番に並べるより、完成版、抽出ミックス、別演奏という種類を分けると選びやすくなります。
Apple Musicで見つかる4つの代表例
1975年の基準になる録音
スタジオ版
『A Night At The Opera』に収録された約5分55秒の完成版。Apple Musicでは複数の収録盤に同じISRCの候補があります。
Apple Musicで開く(外部サイト) →オペラ部分だけを抜き出したミックス
2011 A Cappella Mix
正式名は「Operatic Section / 2011 A Cappella Mix」。約1分05秒で、曲全体の新しいアカペラ版ではありません。
Apple Musicで開く(外部サイト) →1985年の短いライブ演奏
Live Aid
1985年7月13日のWembley Stadiumでの演奏。Apple Music収録音源は約2分28秒で、スタジオ版の全構成を通したものではありません。
Apple Musicで開く(外部サイト) →1986年のコンサート版
Live at Wembley Stadium
1986年7月のWembley Stadium公演。Apple Musicの代表候補は約5分51秒で、Live Aid版とは公演日も収録範囲も異なります。
Apple Musicで開く(外部サイト) →カタログの再生時間は2026年8月25日のApple Music日本版で確認しました。収録盤の更新や地域によって表示される候補は変わる場合があります。
基準は1975年のスタジオ版
Queen公式資料では、「Bohemian Rhapsody」は1975年8月から9月にRockfield Studiosで録音され、QueenとRoy Thomas Bakerがプロデュースしたとされています。アルバム『A Night At The Opera』と同年のシングルに収録された、他の版を見るときの基準になる録音です。
Apple Musicでは『A Night At The Opera』、『Greatest Hits』、映画サウンドトラックなど複数の収録盤が見つかります。今回確認した主なスタジオ版は同じISRCですが、それだけで配信ファイルやマスターが完全に同一とは断定できません。
2011 A Cappella Mixは、曲全体の別録音ではない
2011年のリイシューでは、『A Night At The Opera』のボーナストラックとして「Bohemian Rhapsody (Operatic Section A cappella Mix 2011)」が公式に収録されました。Apple Music上でも約1分05秒で、タイトルの通りオペラ部分を取り出した音源です。
つまり、「1975年の完成版を最初から最後までアカペラで演奏し直した版」ではありません。曲全体と横並びにして優劣を比べるものではなく、完成版の中で重なっていた声の構成に注目するための別ミックスと考えると関係をつかみやすくなります。
Live AidとWembley 1986は、同じ会場名でも別の演奏
Live Aid版は1985年7月13日のWembley Stadiumでの演奏で、2018年の映画『Bohemian Rhapsody』サウンドトラックでそのライブ音源が初めて公式リリースされました。収録時間は約2分28秒で、直後に「Radio Ga Ga (Live Aid)」が続くセットの一部です。
Wembley 1986版は翌年の『A Kind Of Magic』ツアー中の公演で、公式アルバム『Live At Wembley ’86』に「Bohemian Rhapsody」が収録されています。Apple Musicには複数のWembley候補があり、収録日や編集の異なる表記もあるため、曲名だけでなく公演日と収録盤を確認します。
Dolby Atmosは、録音日や演奏を示す表記ではない
Apple Music日本版では、1975年のスタジオ版と同じISRCを持つ複数の候補に、Dolby Atmos対応情報が付いています。これは空間オーディオで再生できることを示す軸であり、Live AidやA Cappella Mixのように演奏や収録範囲の違いを示すものではありません。
Dolby Atmosとステレオの聴こえ方は、Apple Musicの設定、再生機器、音量で変わります。本記事ではAtmos版を「1975年版より上」とは扱わず、別の再生形式として整理します。
聴き比べるなら、まず目的を選ぶ
- 曲全体を基準にする1975年のスタジオ版から始める。
- オペラ部分の声を追う2011 A Cappella Mixと、完成版の同じ部分を往復する。
- ライブの構成を比べる2分28秒のLive Aidと、より長いWembley 1986を分けて聴く。
- 再生形式を比べるAtmosとステレオは同じ音量に近づけ、自分の機器で確かめる。
ここで挙げたのは「どこを聴くか」の手掛かりです。どの版を好みと感じるかは、それぞれの再生環境で確かめてください。
ほかの収録盤も、まとめて探す
「Bohemian Rhapsody」をキキナオシで検索すると、Apple Musicにある通常版、A Cappella Mix、異なる公演のライブ候補をまとめて確認できます。
「Bohemian Rhapsody」の候補を見る →参考資料と、この記事の限界
- Queen公式:1975年の録音・リリース情報(外部サイト)
- Queen公式:2011年リイシュの収録曲(外部サイト)
- Queen公式:映画サウンドトラックとLive Aid音源(外部サイト)
- Queen公式ストア:Live At Wembley ’86(外部サイト)
制作・公演情報はQueen公式資料、曲名、ISRC、再生時間、Dolby Atmos対応情報は2026年8月25日時点のApple Music日本版に基づきます。音源ファイル自体の解析は行っていません。キキナオシはAppleまたはQueenの公式サービスではありません。